「高い声」を出すには
歌ってますか~?
皆さんの音楽生活に活きる、
あまりレッスンでは話さないネタ。
とりあえず最終回です。
今回は、
「高い声」
高い声が出したい。という人は多いと思います。
先に言っておきます。
個人差はありますが、
ほとんどの人が、
トレーニング次第で今よりも高い声が出せるようになります。
でも、
何故、高い声を出したいの?
ここ大事。
何故、高い声を出したいの?
「歌、上手くなりたいから。」
って答えた方、
あの~、
もしかして、
『高い声が出る=歌が上手い』
って思ってる?
・・・。
よ~く考えてね。
『高い声が出る=歌が上手い』ならば、
『高い声が出ない=歌が下手』ですか?
違いますよね?
上手い下手は、声の高低とは別のところにあるようです。
切り離して考えて下さいね。
さ、良く考えた上で、
高い声が出したい。と思った方。
ズバッと言います。
高音の出し方を、
「知る」だけでは出せません。
(※可能性としては出ることもある)
なぜなら、
発声は運動だから。
つまり、
筋肉を使うから。
例えば、
ジョギングが趣味であるあなたは、この1年間、
毎日、5キロメートル走のタイムを計測しているとします。
25分ちょうどが自己ベストとしましょう。
「速く走る為の本」があったとして、
走り方、を読んで、
次の日、20分で走れると思いますか?
1年間、頑張って走り続けてきて出したタイムを、
本を読むだけで、
自己ベストを5分縮められると思いますか?
きっと無理ですよね?
(※可能性としてはあるが)
じゃ、例えば歌も、
趣味で1年間歌ってきて、
でも、どうしても高いところが出なくて、
「高音を出す為の本」を読んでも、
それだけではきっと出せません。
趣味で「5キロ走る」だけでつける筋肉では、25分が自己ベスト。
趣味で「毎日歌う」だけでつける筋肉では、
今出せる高音が自己ベスト。ということになります。
でも、
走り方(高音の出し方)を覚えた上で、
必要な筋肉を効率よく鍛え、
絶妙なバランスで使いこなし、
安定したフォームで、走り続けられれば(歌い続けられれば)、
いきなりは無理でも、
その内に自己ベストは更新できるでしょう。
本気で高い声が出したいのなら、
それなりの覚悟を。
そして、諦めないこと。
さらに、焦らないこと。
※5キロ走の日本記録は13分13秒20。
5キロ競歩でも19分09秒90です。あはは。
みんな、頑張れ~!
アイズは、そんなあなたの味方です!(笑)