バツ符頭とは・・・?
・メロディ譜の中に符頭がバツ印の音符が出てくることがあります。今回はこのバツ印の符頭とは何かを詳しく解説していきます。
0.符頭とは…?
・音符の白または黒の円い(玉の)部分、つまりオタマジャクシの頭の部分のことです。符玉(ふだま)や玉(たま)と呼ばれる場合もあります。
1.バツ符頭とは…?
・符頭、つまりオタマジャクシの頭の部分が×印になっている音符です。
・特にラップや勢いをつけたり、調子をとったりするために出す言葉の箇所などを楽譜に書き表すときに使われる音符で、楽譜上では、符頭を×印を使って書き表します。
2.バツ符頭が使われるケース
・音程で書き表すことが難しいような表現方法や、音程よりもリズムを重視させたい場合などに使われることがあります。
2-1 ラップの箇所
・ラップの曲、またはラップの箇所でバツ符頭が使われることがあります。
2-2 勢いをつけたり、歌の調子に合わせたり、調子をとったりするために歌詞の本文とはなれて出す言葉の箇所
・『恋のダンスサイト』の冒頭の「ウ」や「ハ」、『ultra soul』の最後の「ハイ」、曲中で感情や気持ちを表すような「Hey(ヘイ)」や「ho(ホウ)」など、叫んだり、掛け声のように出したりする箇所でバツ符頭が使われることがあります。
2-3 手拍子や足踏みを入れる箇所
・歌の調子に合わせたり、調子をとったりするために、『幸せなら手をたたこう』の曲中で手拍子や足踏みを入れるときにもバツ符頭が使われることがあります。
3.バツ符頭の箇所の歌い方
・音の高低差の目安としてバツ符頭の位置は五線譜上に書かれていますが、正確な音程として音程が付いているわけではありません。歌う時は、はっきりと音程を付けたり、また手本となる音源と同じイントネーションで歌ったりしなくてもOK。自由に歌って大丈夫です。
3-1 リズム
・息継ぎのタイミングも含めて、リズム、声を出すタイミングがうまくあてはまるとかっこよく聞こえます。
3-2 音量
・不快に感じさせたりしないように程合いを考えながら練習してみましょう。
3-3 バツ符頭の箇所をラップで歌うのか、叫んだり、掛け声のようにして出したりするのかわからない場合
・お手本となる音源を聴いて、ラップなのか、叫ぶのか、掛け声なのか確認してみましょう。
4.バツ符頭のある箇所を歌うか歌わないか
・バツ符頭の箇所を歌うか歌わないかで盛り上がり方や聞こえ方などが変わります。例えば、バツ符頭の箇所を歌うことを気恥ずかしく感じる方や、反対にできるだけ全部歌いたいという方など、さまざまな方がいらっしゃると思いますが、歌わなくても良さそうな(歌う必要がなさそうな)バツ符頭の箇所や、反対に歌ったほうが盛り上がったりして良さそうな箇所があるかもしれないので、いろいろなパターンで歌って試してみましょう。
A:バツ符頭の音符の箇所を歌う。
B:バツ符頭の音符の箇所を歌わないでそのまま通過する。
C:バツ符頭の音符の箇所を歌ったり歌わなかったりする。
4-1 バツ符頭で示された箇所が多い、または長い場合
・バツ符頭の箇所を歌わないと、歌うところが少なくなったり、次の歌う箇所までの(歌っていない)時間が長くなったりします。
4-2バツ符頭で示された箇所が少ない、または短い場合
・バツ符頭で示された箇所を歌っても歌わなくてもどちらでも良さそうですが、歌わなくても良さそうな(歌う必要がなさそうな)バツ符頭の箇所や、反対にたとえ短い箇所であっても、歌ったほうが盛り上がったりして良さそうな箇所があるかもしれないので、いろいろなパターンで歌って試してみましょう。
4-3同じ曲で複数の楽譜がある場合
・同じ曲でも、楽譜に書き取った人によってはバツ符頭ではなく通常の音符で書かれている場合も、またその反対の場合もあります。また、音の高低差の目安として書かれたバツ符頭の位置も、楽譜に書き取った人によって異なっているかもしれません。そこで、同じ曲で複数の楽譜がある場合は、できるだけ正確で見やすい、自分にとって練習しやすい、歌いやすい譜面を選ぶようにしましょう。
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