ボイストレーニングとボーカルトレーニングの違いを知ろう!
こんにちは、アイズ金山校のふくだです。
「歌が上手くなるためにはボイトレが効果的」とは言いますが、最短でボイトレ効果を発揮するには「正しいトレーニングを行う」ことが重要です。
今回はわりと混同されがちなボイストレーニングとボーカルトレーニングの違いについて解説していきます。
課題に必要のないトレーニングを行い続けても、いつまで経っても上達しないということにもなりかねません。
目的に合わせて練習方法が変わってくるので、自分の課題に適した内容でボイトレを進めていきましょう。
1.ボイストレーニングとボーカルトレーニングの違いとは?
まず2つの違いを挙げると、
- ボイストレーニング=発声トレーニング
- ボーカルトレーニング=歌唱トレーニング
パッと見、似たような感じですが、2つは似て非なるものなので、しっかりトレーニング内容の違いを認識しましょう。
ボイストレーニング
ひとことで言うと発声に関わる筋肉の動作を自由にするためのトレーニングです。
ボイストレーニングといえば、腹式呼吸が大切と声高によく耳にしますが、腹式呼吸が上手に行えるからといって歌が上達するわけではありません。
なぜなら複数の筋肉群の連携により、良い声は作られるからです。
つまり、ざっくりとですが呼吸→発声→共鳴→調音というプロセスそれぞれに関わる筋肉の適切な動作で良い発声は生み出されます。
ボーカルトレーニング
ボーカルトレーニングとは歌唱トレーニングのことです。
主に歌に対しての演奏表現の幅を広げるトレーニングになります。
たとえば、狙ったタイミングでビブラートをかける、しゃくり上げを任意の個所に入れることができる、フレーズの切り際でフォールするなど、多くのボーカルテクニックがあります。
歌うことにおいて自由に表現するためには、様々なボーカルテクニックの再現性を向上させる必要があります。
2.ボイストレーニングとボーカルトレーニングに取り組む順番は?
結論から述べると、両方ともバランスよくスキルアップしていくことが望ましいです。
しかし、声を作る土台があって、その上に声の活用があるので、歌唱面でのテクニックを磨くよりも、しっかりとした発声を作ることが先決だと考えます。
小手先のテクニックを磨いたからといって、ある曲は上手に歌えていても、別の曲だとうまくいかないようでは、結局のところ上達の遠回りとなってしまいます。
ただし、ある程度、自分の発声について理解を深めている歌い手に対しては、積極的にボーカルトレーニングを行うことはありだと考えます。
まずは、基礎力があっての応用力が大事です。
つまり、ボイストレーニングでしっかりと発声の基礎を築いたうえで、ボーカルトレーニングで表現の幅を広げていくというのが、歌を効率よく上達させていく正攻法になります。
3.ボイトレレッスンで注意すること
僕個人的な考えなのですが、発声のクセや傾向を診ずに、小手先のテクニックばかり教えるボイストレーナーはまじヤベェ!なと思ってしまいます。
レッスンしているその場では、気持ちよく歌えても、いざ、カラオケとかライブなどの本番になると、うまくいかなかったりしてしまいます。
やはり、人前でパフォーマンスすると、平常時の体の動作と違ってしまったりするので、せっかく覚えたボーカルテクニックの再現性も揺らいでしまうのです。
そのためにも、ボイストレーニングでしっかりと発声の基礎を固めた上で、テクニックを磨いていくというのが王道だと思います。
「一度ボイトレのレッスンを受けると、見違えるように歌が上手くなる」という幻想は捨ててください。
ボイストレーニングは、あくまでも「自由に歌うことを邪魔している余計な筋肉の動作を改善」するものです。
なので、シンプルな発声トレーニングの反復練習が必要不可欠なのです。
自分の改善すべき発声のクセを見つけて、余計なクセを取り除いて、より自由に、歌いたい曲を歌いこなしていきましょう!
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