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【歌で使う「こぶし プラルトリラー」についてのボイストレーニング(ボイトレ)テクニック】~こぶし プラルトリラー~

2021-01-29

 

1、プラルトリラーとは…?

・歌の最中に素早くもとの音と1つ上の音を上下させるテクニックです。「」という記号で書き表します。

 

2、プラルトリラーの効果

・プラルトリラーを付けることで歌に彩りを加えます。正しい音程で歌っている最中にもとの音と1つ上の音が素早く上下することで印象的な音になり、さらに感情を込めることができるようになると人に伝わる歌が歌えるようになります。

 

3、プラルトリラーの歌い方

・もとの音と1つ(長2度もしくは短2度)上の音を素早く上下させます。

♠もとの音からプラルトリラーをはじめる

・プラルトリラーの記号が付けられたもとの音からプラルトリラーを開始します。もとの音を歌った後、その1つ(長2度もしくは短2度)上の音に上がって、もとの音に戻るという順で音を上下させて歌います。例えば「ひ」という歌詞の音にプラルトリラーが付いている場合、もとの音で「ひ」→1つ上の音で「い」→もとの音で「い」の順で「ひいい」と歌います。

 

♥1つ上の音からプラルトリラーをはじめる

・プラルトリラーの記号が付けられたもとの音の1つ(長2度もしくは短2度)上の音からプラルトリラーを開始します。もとの音の1つ上の音で歌った後、もとの音に下がって、再びその1つ上の音に上がって、再びもとの音に戻るという順で音を上下させて歌います。例えば「ひ」という歌詞の音にプラルトリラーが付いている場合、1つ上の音で「ひ」→もとの音で「い」→1つ上の音で「い」もとの音で「い」の順で「ひいいい」と歌います。

 

4、たくさんの呼ばれ方

・プラルトリラー(Pralltriller)は、上方回音、逆回音、逆モルデント、上行漣音(れんおん)などとも呼ばれます。これらを表す「」という記号を見て、記号の意味が分かるようにしましょう。

 

5、プラルトリラーを付ける際のポイント

・プラルトリラーを付ける際のポイントを確認してみましょう。

調のとなり合っている1つ上の音を歌う

・特に決められていなければ、通常はもとの音とその調のとなり合っている1つ(長2度もしくは短2度)上の音を歌います。楽譜とピアノやキーボードなどを使って該当する音を確認して、正確な音程で歌えるように練習してみましょう。

 

もとの音とその1つ上の音との間をひと続きになるようにつなぎ合わせて歌う

・もとの音とその1つ上の音との間の音をなめらかに続けて歌います。例えば「も」という歌詞の音にプラルトリラーが付いている場合、「もおお」「もーー」もしくは「もおおお」「もーーー」というようになめらかにつないで歌いましょう。

 

素早く戻る

・もとの音からその1つ上の音に上がったら、すぐにもとの音に戻ります。

 

戻ったあとの音を伸ばす

・上がって戻ったあとの音を伸ばします。

 

戻ったあとの音にアクセントを付ける

・上がって戻ったあとの音にアクセントを付けます。

 

6、プラルトリラーの練習

・無伴奏(伴奏なし)で練習してみたり、メトロノームに合わせて無伴奏で練習してみたり、音源に合わせて練習してみたり、いろいろな方法で練習してプラルトリラーをマスターしましょう。

プロや歌が上手い人のお手本に合わせてプラルトリラーを付けて歌う

・プロや歌が上手い人のプラルトリラーをお手本にして練習してみましょう。

♠まず、手書きの歌詞カードもしくは楽譜を用意して、お手本の歌唱音源をよく聴きながらプラルトリラーの箇所がないかチェックしてみましょう。その際、可能であればプラルトリラーを聴き取りやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。プラルトリラーが確認できた場合、その箇所にプラルトリラーの記号「」を書いておきます。

♥プラルトリラーを確認できたら、ピアノやキーボードを使ってその音を確認してみましょう。その後音源に合わせて弾いてみましょう。

♦うまくできるようになったら、お手本のプラルトリラーに合わせて歌ってみましょう。この時も可能であればプラルトリラーを付けやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。

♣うまくできるようになったら再生スピードを速くしていき、プラルトリラーを付ける前後のメロディも含めて歌っている最中にプラルトリラーを付けられるよう、練習してみましょう。

 

メロディ譜にプラルトリラーの記号が書いてある場合

♠メロディ譜によってはプラルトリラーの記号「」が書いてある場合があります。この場合、まずは楽譜を見ながらお手本の歌唱音源を聴いてプラルトリラーの音を確認してみましょう。その際、可能であれば聴き取りやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。

♥プラルトリラーを確認できたら、次はピアノやキーボードを使ってその音を確認してみましょう。その後音源に合わせて弾いてみましょう。

♦うまくできるようになったら、お手本のプラルトリラーに合わせて歌ってみましょう。この時も可能であればプラルトリラーを付けやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。

♣うまくできるようになったら再生スピードを速くしていき、プラルトリラーを付ける前後のメロディも含めて歌っている最中にプラルトリラーを付けられるよう、練習してみましょう。

 

プラルトリラーの記号の上に「♭」が付いている場合

・プラルトリラーの記号「」の上に「」記号が付いている場合があります。この場合は上がった音を変化させます(1つ上の音に「」を付ける場合、プラルトリラーの記号の上に「」記号を付けます)。例えば、ハ長調で「ド」がもとの音の場合「ド レド」もしくは「レ♭  ド   レ♭  ド」と歌います。

 

プラルトリラーの記号ではなく、細かい音符でプラルトリラーの歌い方が書かれている場合

♠プラルトリラーの記号「」ではなく、細かい音符でプラルトリラーの歌い方が書いてある場合もあります。この場合、楽譜を見ながらお手本の歌唱音源を聴いてその音を確認してみましょう。その際、可能であれば聴き取りやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。

♥その箇所を確認できたら、次はピアノやキーボードを使ってその音を確認してみましょう。その後音源に合わせて弾いてみましょう。

♦うまくできるようになったら、お手本のプラルトリラーに合わせて歌ってみましょう。この時も可能であればプラルトリラーを付けやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。

♣うまくできるようになったら再生スピードを速くしていき、プラルトリラーを付ける前後のメロディも含めて歌っている最中にプラルトリラーを付けられるよう、練習してみましょう。

 

メロディ譜にプラルトリラーの記号が書かれていない場合

♠通常、楽譜にプラルトリラーの記号「」が書いてあることはあまりありません。また、細かい音符でプラルトリラーの歌い方が書かれていない場合もあります。ただし、実際の歌唱を聴いてみるとプラルトリラーを付けているということがあります。この場合、楽譜を見ながらお手本の歌唱音源を聴いてプラルトリラーの箇所を確認してみましょう。その際、可能であればプラルトリラーを聴き取りやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。プラルトリラーが確認できた場合、その箇所にプラルトリラーの記号「」を書いておきます。

♥プラルトリラーを確認できたら、ピアノやキーボードを使ってその音を確認してみましょう。その後音源に合わせて弾いてみましょう。

♦うまくできるようになったら、お手本のプラルトリラーに合わせて歌ってみましょう。この時も可能であればプラルトリラーを付けやすいスピードに再生スピードを調整してみましょう。

♣うまくできるようになったら再生スピードを速くしていき、プラルトリラーを付ける前後のメロディも含めて歌っている最中にプラルトリラーを付けられるよう、練習してみましょう。

 

7、練習のポイント・注意点

・感情を込めることに集中できるよう、プラルトリラーをしっかりとマスターしましょう。

ゆっくりと行う

・プラルトリラーを付けたことが実感でき、正確な音程で行えるスピードで練習しましょう。はじめはゆっくりとしたスピードから始めて、プラルトリラーを付ける感覚を掴んでいきましょう。うまくできるようになったら、徐々にスピードを速くしてみましょう。

 

テンポがゆったりした落ち着いた曲の最中にプラルトリラーを付ける

・ほどよい長さの音がある、テンポ60~90くらいの落ち着いた曲で練習してみましょう。あるいはテンポが速い曲でもテンポを遅くすることでプラルトリラーが付けやすくなる場合もあります。もちろん曲の雰囲気などによってはプラルトリラーが似合わない場合もあると思いますが、いろいろな曲で練習してみましょう。プラルトリラーを付けるのが難しい場合には、キーやテンポを調整しながらプラルトリラーを付けやすい箇所を探してみましょう。

 

軽やかに歌う

・音が重たくなってしまわないよう、リラックスして軽やかに歌い、音に彩りを加えましょう。

 

2つまたは3つの母音で歌う

・歌い方によって2つまたは3つ(子音の母音の部分も含めて考えると3つまたは4つ)の母音で歌います。例えば「た」という歌詞の音にプラルトリラーが付いている場合「たああ」「たーー」もしくは「たあああ」「たーーー」と歌います。「を」という歌詞の場合は「をおお」「をーー」もしくは「をおおお」「をーーー」と歌います。「ん」の場合は「んんん」もしくは「んんんん」と歌います。

 

もとの音を正確に歌う

・1つ上の音は音を装飾するために付けている音なので、もとの音を正確に歌いましょう。

 

母音をしっかり発声する

・プラルトリラーを付けたことが実感できるよう、母音をしっかりと発声してみましょう。ただし、例えば「も」という歌詞の音にプラルトリラーが付いている場合「も・お・お」「もっ おっ おっ」もしくは「も・お・お・お」「もっ・おっ・おっ・おっ」などと切って歌わないようにしましょう。

 

プラルトリラーが付いている場合と付いていない場合を聴き比べる

・プラルトリラーを付けるか付けないか、付ける場合どこにどのようにして付けるかなど、どう歌うかは歌い手の解釈や表現によって分かれます。例えば、同じ曲でも歌い手によってプラルトリラーの有無から付け方までさまざまです。これらをいろいろと聴き比べて参考にしていきましょう。

 

無意識にプラルトリラーを付けている場合

無意識にプラルトリラーを付けている箇所をチェック

・無意識にプラルトリラーを付けて歌っている場合もあります。一度自分の歌唱を録音もしくは録画して、無意識にプラルトリラーを付けている箇所がないかチェックしてみましょう。もし、無意識にプラルトリラーを付けて歌っている箇所があれば、ピアノやキーボードを使って音を確認してみましょう。

プラルトリラーを付けるか付けないで歌い分けてみる

・無意識にプラルトリラーを付けて歌っている箇所を確認したら、今度はその箇所でプラルトリラーを付けないで歌ってみましょう。もちろん、歌唱力によってどちらが上手く聴こえるか判断が難しい場合もあると思いますが、まずはプラルトリラーを付ける付けないで歌い分けてみましょう。

 

聴いている人の気持ちや曲の雰囲気に合わせて使い分ける

・録音もしくは録画した自分の歌唱をチェックする際は、聴いている人の気持ちになってプラルトリラーの有無、箇所や付け方などを考えてみましょう。曲の雰囲気に合わせていろいろと試しながら練習してみましょう。

 

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